はじめに…水草における土いじり 植物を育てることを「土いじり」といいます。 日いじりでも水いじりでもなく、土いじり。 植物を育てるのはやはり土であろう、という認識は、本能的なだけでなく本質的なものであろう、と私は思っています。 水草は、一見する…
ここ2、3年ほど、イグサやカヤツリグサの類に注目しています。(以前からかなり好きなグループですが…) 地味な植物ですがよく見てみるとかなりの種数があり、しかも育てやすいものが多く、端的に言えば"鉢に土を入れて水に漬けておけばよく増える"といって…
今年はとくに蒔く種数が多い上に、種別に蒔く時期を変えるほどの時間的余裕がないことが予想されるので、できれば一気に、3月中に蒔けるものは蒔いてしまいたいと思いました。そのため、ちょっとでも播種時期を早めるために衣装ケースで簡易温室を作ってみま…
先ほどの記事で、「本当に北方系の水草は実は寒さに弱いものが多い」と書きました。 意外なことですが、事実です。結構北方系の水草は「越冬に」失敗しがちです。 というのも、北方系の水草は「水で暖をとるために水辺に生えている」というものが結構ありま…
毎年屋外で数十種の湿生・水生植物を育てています。 屋外管理しているのは基本的には日本産で、できるだけ地元のものを育てているのですが、遠方のものもあります。 一年草や非耐寒性多年草が多いので、毎年春になると種まきでてんやわんや・・・ということ…
シマウリクサ Torenia anagallis シマウリクサ Torenia anagallis 南西諸島の水辺や湿った空き地でよく見られるアゼナ科植物。 絶妙に情報が混乱している。 まず和名がわかりづらい。シマウリクサという和名だが、一見したところあまりウリクサには似ていな…
沖縄の湿った林床でやけに目に付く、葉脈が白く抜けるおしゃれで小さな植物。 花の下唇の模様も品があってとても良いのだけど、育てている方は聞いたことがない。まあこれが流行って乱獲されるというのもいやな話なので、そっとしておくほうがよいのだろうが…
Googleが水草モード 今日Googleを開いてみたらこんなことに。 今日は2月29日なので、うるう日だからとのこと。 いいデザイン。かわいい。
はじめに 検索表とその簡易な解説 1. 節までの分類 2.イヌタデ節の簡易な検索表(琉球の種に関して) ザックリと各論 陸生の多年草 ツルソバ Persicaria chinensis (L.) H.Gross ツルソバ *ミズヒキに関しては本州でも普通種のため省略する。 ツルソバは…
ホシクサ科は約1000種を超える大きなグループである。そのうち2/5が広義Paepalanthus、1/5がSyngonanthus、そして2/5がEriocaulon…と言ったところである。LeiothrixやMesanthemumといった他の属もあるにはあるのだが、その数は微々たるものと言っていい。こ…
2022~2023年は様々な水草が輸入された”当たり年”だったように思います。 2013年ころから約10年にわたって新しい水草がほとんど入荷しない時代が続いてきましたが、ようやく雪解けが見えてきた感があって大変喜ばしいことです。 今回は、そんな2023年で特に…
スリランカ便2022ではアポノゲトンが入荷した。 しかしその状況は極めて混沌を極めたものだった。 まずはじめに、背景知識としてアポノゲトンの流通状況をまとめておきたい。 ・アポノゲトンという植物の流通状況自体が混沌を極めている。 現在流通するファ…
最近カヤツリグサ科に執着している。 果てには「カヤツリ来ないっすかねぇ」という話を大声でした結果、大量のカヤツリ輸入を起こさせ大損させかけてしまっている…本当に申し訳ございません。 まあ需要ない…ですよね. というわけで、今回はカヤツリグサ科の…
ミャンマーから輸入されたNymphaea nouchaliの球根です。 一見したところ普通に見えますが、表面が何やらぼこぼこしています。 拡大すると、球根を包む軟毛に何かが”埋もれて”いるように見えます。 球根の下半分、根と根の間に集中しているようです。 少し触…
ニムファエア ノウカリ Nymphaea nouchaliは、世界の熱帯域に分布するBrachyceras亜属のスイレンであり、園芸において「昼咲きの熱帯スイレン」は全て本種の血をいくらか引くもの・・・と言っても過言ではない。 しかしながら、N. nouchaliには深刻な分類的…
「水草」といえば維管束植物で、「海藻」といえば藻類の謎・・・逆に言えば、なぜ「淡水海藻」も「海草」は例外的なのか。 ずっと気になっているテーマであり、おそらく水草趣味にまつわる謎の最大のものだと思っている。 水草水槽においてしばしば藻類に悩…
また熱帯魚店で、でかいミジンコウキクサをみつけた。 前回の大きなミジンコウキクサ(Wolffia columbiana)はどこから入ったのかいまいち不明瞭だった(候補は1つしかないのだが、肝心のその店でそれ以降見かけたことがない)ので、今回は本腰入れて育てよ…
2020年代の流行だろうか、”水草水槽には有機酸が必須”というものがある。私も流行の一端を担ってしまった感があるので申し訳ないのだが…。 あくまで私は「コスパがあまりにも悪いアクア用品を使わずに水草水槽をやるために」有機酸を使って代替する方法を述…
北米~南米に分布する大型のミジンコウキクサ属。 去年の秋ごろに購入した水草に混入しており、日本のミジンコウキクサとは別種と直感したので1年ほど注目して育てている植物である。 草体には何の特徴もない。まさに何の特徴もないのが本種の特徴である。絵…
とあるアクアショップにて、正体不明の水草を購入した。お客様から頂いたのではないかとのことであるが、水槽内で実生増殖していたこともありほとんど”生えてきてしまった”といったほうが近かったものかもしれない。 さて、一見したところ見た目は「アマゾン…
今回は最近アツい(???)ポタモゲトンの育て方について書きます。 この方法ですべてのポタモゲトンが育てられるわけではないですし、種によって環境の好みがかなり異なるので一概には言えませんが…アクアでよく流通する種に関しては対処可能かなという気…
実家の60㎝水槽をリセットしました。 ついでに色々入手した草を植えてみたので、備忘録として… アポノゲトン ロンギプルムロスス "Aponogeton longiplumulosus" Aponogeton longiplumulosus H.Bruggen. 入手元 ADAみずくさの森 アクアフォレスト新宿店にて購…
コケとりの費用対効果的にはサイアミーズフライングフォックスがいちばん優れているのでよく使っています。黒髭ゴケの駆除によく使われていますが、真価を発揮するのは糸状藻類です。エビが全く食べないと思ったら是非お試しを。 入荷状態が悪いことがあり痩…
推奨できる水槽台は、ニッソーのスチールキャビネット600 NCS-030である。 これに66㎝×30㎝板材を載せて60㎝、45㎝、30㎝キューブ水槽を載せるのが私の推奨である。60㎝、45㎝、30㎝キューブのいずれを用いるにしても使う水槽台はNCS-030一択であるといって…
世界の水草食について、ザックリと紹介します。以前準備したスライドのサルベージ記事になります。なので、内容が薄いのはご了承ください。あとまったく網羅的ではないです。ボコボコ抜けがあります。 真面目な記事が別に準備されているものも多いです。そち…
前投稿では、根張りを必要とする水草は鉢植えにしてから販売したほうがよいのでは?という話を書いてみました。一部の種、たとえばHygrophila corymbosaに関しては流木に穴をあけて通すだけで固定されるし、その状態から根を張っての生育も可能です。(たと…
客層により求めている水草は全く違う! A 一般の客層が求める水草 B 多く流通する水草 C 水草を扱う人が求める水草 水草に興味を持つ2020年代の初心者アクアリストの特徴と傾向 ・水槽サイズが極端に小さい ・底砂が殆どない ・餌やりはできるが水換えを知ら…
<><><>この記事は書きかけです。コレ最近怪しいよね!来ないよね!といった意見を募集中です<><><> 一般的なアクアリウムプラントでも、最近見かけなかったり消えてしまったものが多い。 最もよくあるのが「よく似た別物にとってかわられてしま…
日本では見たこともない科の水草、というのはそう多くない。 とくに熱帯性のものでは顕著で、アポノゲトン科Aponogetonaceaeやヒダテラ科Hydatellaceaeなどがぱっと思いつくが、他は?と聞かれると結構言葉に詰まる。ようするに、水草というのはとんでもない…
10月まではてなブログでの表記は青い鳥でTwitter表記だったのに…X(Twitter)になってしまわれた。かなしい