2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
セイロンヌパール(国内ファーム便)水中でも開花し実生株が生じる。
R. rosea
沖縄で比較的よくみられるサヤヌカグサ属。ただ、キシュウスズメノヒエやパラグラスの方が水辺での遭遇頻度は高いように思う。
休耕田のケタデ。 河川のケタデ。矮小化している。 托葉鞘の毛は著しく長く、葉には粗い毛が疎らに生え、触るとざらざらしている。生育状態がよく大型の個体で特に顕著である。 葉表面の毛。葉脈上だけでなく全面に生える。 幼株など小さい個体では葉の斑紋…
フトイガヤツリ 国内では沖縄本島にのみ見られる抽水性カヤツリグサ科。やや塩分の混じった沿海湿地やマングローブ帯よりやや上の感潮域上部のごく薄い汽水によく生育する。 葉は退化し、葉鞘しか残っていない。国内で似た特徴をもつものとしてはシチトウイ…
湧水のある河川にも生じるが、おもに富栄養な冬場に湿った場所で、タガラシやムシクサとともに越年草ないしきわめて短命な一年草としてみられる場合が多い。 近所の湧水では10年ほど前まではオオカワヂシャに混じってわりと見かけたが、最近見た覚えがあまり…
沖縄の水辺、やや陸よりでよくみられる、半水生のイネ科。タイワンアシカキと長さはだいたい同じだが、幅はより太い。 ブラジルのパラー州にちなんだ名前がついているが、アフリカ原産らしい。茎の先端付近の葉鞘に剛毛が密生することや、なんとなくなよなよ…
沖縄の、美ら海水族館で有名な海洋博公園に行ってきました。 今回は海洋博公園でみられる水草についてレポートしてみようと思います。思ったよりかなり多種多様で、へたに沖縄を走り回るよりもいろいろな水草を観察できます。しかしその多くは意図的に展示さ…
どこでもイヌビエは重要な雑草らしく、畔に投げ捨てられていた。春先に見かけたイヌビエ類はみなF型の禾の短い、半直立性の個体が目立った。
イヌフトイ こちらはイヌフトイだった。 ちなみに沖縄にオオフトイはいるのだろうか。今後気にしてみたい。
フトイ Schoenoplectus tabernaemontani イヌフトイを期待したがフトイだった。
"オクラレルカ"は、沖縄県では重要な水生花卉である。大宜味村で栽培されるのが有名であるが、うるま市や恩納村でも育てられているようだ。沖縄産とみられるものは生花として全国に出荷されている。 流通はおもに葉が全国に出荷されるほか、主に沖縄島内向け…
アクアリウムでは日々、様々な植物が流通している。あるものはファームから量産されて輸入されるし、あるものはワイルド品が流通する。 さて、ここでよく聞くのが「新種」の話題である。 「このあたりはまだ未記載種が多い」という話をサトイモ科や陰生植物…
水草業界では(そんな「業界」と呼べる規模なのかは疑問だけど)、エキノドルスの増やし方としてよく「イモを切り分ける」という言葉を用いる。しかしエキノドルスの「イモ」はただ葉の落ちた地下茎に過ぎず、葉がついてから二次的に肥大するわけではないし…
フタバムグラ Scleromitron brachypodiumは沖縄の水辺でよく見かける植物で、沖縄の水辺において対性で細く硬い植物を見たら本種かホソバツルノゲイトウか…という印象すらある(実際のところフタバムグラは著しく細いのでわかると思う)。よく、とても似た植…
イガガヤツリは沖縄の水辺でもっともよく見かけるカヤツリグサ科の一つでありながら、非常に謎めいていてかつ観察者を悩ませる存在である。 イガガヤツリは海浜性~海浜の影響を受ける地域によくみられる、とされる。要するに石灰質を好むのではないか、と思…
琉球の水生・湿生植物について、シリーズ的にまとめてみようと思う。 琉球列島はたとえ普通種であっても違和感をおぼえるような種が多く、本州とは似て非なることも多い。それらが単に地理的分布や隔離、または南方の系統、外来系統などの遺伝的違いによるも…
私は水槽に入れるものを水草しか想定していないので、ついつい「クリプト水槽にはパールグラミーを植えようかな」とか言ってしまい笑われがちである。しかし、私にはもっとよく使われる「泳がせる」という語の方がより奇妙なものに思えてならない。 魚は泳ぐ…
はじめに…水草における土いじり 植物を育てることを「土いじり」といいます。 日いじりでも水いじりでもなく、土いじり。 植物を育てるのはやはり土であろう、という認識は、本能的なだけでなく本質的なものであろう、と私は思っています。 水草は、一見する…
ここ2、3年ほど、イグサやカヤツリグサの類に注目しています。(以前からかなり好きなグループですが…) 地味な植物ですがよく見てみるとかなりの種数があり、しかも育てやすいものが多く、端的に言えば"鉢に土を入れて水に漬けておけばよく増える"といって…
今年はとくに蒔く種数が多い上に、種別に蒔く時期を変えるほどの時間的余裕がないことが予想されるので、できれば一気に、3月中に蒔けるものは蒔いてしまいたいと思いました。そのため、ちょっとでも播種時期を早めるために衣装ケースで簡易温室を作ってみま…
先ほどの記事で、「本当に北方系の水草は実は寒さに弱いものが多い」と書きました。 意外なことですが、事実です。結構北方系の水草は「越冬に」失敗しがちです。 というのも、北方系の水草は「水で暖をとるために水辺に生えている」というものが結構ありま…
毎年屋外で数十種の湿生・水生植物を育てています。 屋外管理しているのは基本的には日本産で、できるだけ地元のものを育てているのですが、遠方のものもあります。 一年草や非耐寒性多年草が多いので、毎年春になると種まきでてんやわんや・・・ということ…