水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

オテリア フランシスカおよびオテリア コリンガの正体

アクアリストの間で“オテリア フランシスカ”として紹介された水草がある。 久しぶりにブラジル中央高地に採集に行く。 | Aquarium Pescador 先が尖った心臓形の水中葉をもち、強光のもとでは赤みを帯びる、エキノドルス似の沈水葉をもつ植物である。ブラジル…

Sagittaria sprucei

「水草おもしろ話」の記述を見て思いを馳せながら、この草はなんだったのだろうと検索している。今回はp.185 「褐色のネグロ川に水草を追う」に出てくるオモダカ科に関して。 1998年3月、川幅5mほどの湿地の入り口の水路にて確認されたオモダカ科である。点…

タイヌビエについて

タイヌビエについて今回は語ります。え、水草じゃないだろって?いや雑草でしょ、といろいろ飛んできそうですがタイヌビエは水草ですしめっちゃ面白いんですよ! イネに化ける タイヌビエという、水田地帯ではごくありふれた水草がある。秋になって水田が実…

インテリアグリーンの最適解は水草である

植物ブームであるらしい。 珍奇植物と称して多肉植物や塊根植物に大変な金額が注ぎ込まれたり、熱帯雨林の植物がすごい値段で取引されたりしている。特に、水槽に何も生き物を入れずに、水も張らずに、植物だけを育てるという趣味がある程度市民権を得つつあ…

キタミソウ

今年も春がやってこようとしている。 関東の冬は厳しい乾燥に襲われる。川の水位は2-3m下がることもざらであり、調整池は干上がる。人間の活動により関東の川は富栄養化を極め、水が引くとまるで泥干潟のようにヘドロが剥き出しになる。 すると、キタミソウ…

沈水性水草の越冬

春が近づいてきた。しかし関東の冬はまだまだ、水草に厳しい。 雨がほとんど降らない。水位がどんどん下がる。小さな水域はどんどん干上がる。 大型の水域の多くは水質が汚染されており、もはや浮葉植物すら生存を許されない。川や池など外部に繋がっていた…

怪奇現象II

イオン交換樹脂を沈めた水道水ボトルは今日も奇怪な数値をたたきだしている。沈めて24時間が経過したので、流石に安定しているだろう(これ以上必要なら、実用性が全くない) まぁ毎回少しずつズレもあるのだがだいたい、かなりのスピードで数値が上がってい…

怪奇現象

純水用イオン交換樹脂というのを、清水の舞台から飛び降りるつもりで買ってみた。陽イオンをH+に、陰イオンをOH-に交換してくれるというスグレモノで、硬水に悩まされる関東のアクアリストには救世主と言っていいほどいい、それでホシクサ類だろうがなだろう…

「なんとかリウム」の本当の意味

「○○リウム」が氾濫している。 しかも「○○リウム」が本来何を意味しているのか分からないまま作品を作っているのが殆どではないか。なんだ単語の定義くらい、と思われるがこれは重大事である。なぜならこれら「なんとかリウム」はラテン語を嗜むことを権威と…

次にくるヒット水草

2022-2023年にかけて様々な新しい水草が導入されたり、再注目されました。しかしながらその殆どはまともに紹介されることもなく、多くのアクアリストは存在すら知らないのではないでしょうか? その中で、私のイチオシを挙げてみようと思います。 パラグアイ…

上陸、そして暗雲の中へ

某アクアリウム専門誌がまた上陸した特集を組んでいる。 「上陸」がアクアリウム業界になんのメリットももたらさないことは以前の記事でも書いた。巨大な園芸市場に吸い取られるだけである、と。 しかしながらもっと根本的な問題もある。 「上陸した人たちは…

融雪プールの水草、Howellia aquatilis

キキョウ科の水草というとロベリア・カージナリスしか頭に浮かばない人がほとんどだと思います。というかダッチアクアリウムが駆逐されつつある現状ではロベリアも知らない人が多いかも…。しかし、キキョウ科にはかなり水中傾向が強く、ほぼ沈水植物といえる…

世界の水生植物 (世界の水草リスト)

世界の水草の属レベルでリストにしました。 ベースは田中(2012)の一覧ですが、これに含まれていない属を補完し、シノニムとなっている属を統廃合し、アクアリウムでの利用例があるものとないもの、海産と陸水生に分け、湿生~抽水性、浮葉性、沈水性のなか…

ブラジリアンフラジャイルの二型

ブラジリアンフラジャイルです。 こちらは長花柱型。charmから出荷されている個体群は長柱花型で、水中葉の葉は三角形で先は尖ります。いわゆるブラジリアンフラジャイルはこれが多いのではないかと思います。 もう何回も咲かせていて、花弁の切れ込みには浅…

水生セロリ、Apium inundatum

ヨーロッパには水生セリが複数います。 今回はセロリ…オランダミツバ属の水生種、Apium(Helosciadium) inundatumを紹介します。 https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:842885-1 本種は西ヨーロッパから北アフリカの泥質の湿地や河川…