水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

「AQUA PLANTSショック」から見る水草と園芸,そして2020年代におけるアクア雑誌の立ち位置

はじめに なんとも背後から撃たれるような感触を味わいましたが,悲しんでばかりもいられないので色々書いてみました. はじめに 発信力を失い,既存のバブルに便乗するだけのアクア業界 ペット業界が総出でかかっても園芸には全く歯が立たない 初心者を拒絶…

アクアフィーチャーに過去掲載された水草 備忘録

過去のアクアフィーチャーに載っていたものから気になったものを抜粋した備忘録.僕の好みを反映しています. マルバノサワトウガラシ マナカプル・ファーン イヌゴマ カロリネンシス・コブラグラス ラヌンクルス リモセラ ジャンボマクランダ マナカプルヘ…

ペルー産バコパの観察

ペルーバコパの観察. 大きいのは葉.B. carolinianaでいいと思います.普通のウォーターバコパからは違和感を感じたのですが,まあ個体変異レベルだと思います.

イエローバコパ Bacopa lanigeraの観察

昼間の数時間しか咲かないのでバコパの花観察は大変です. 今回はイエローバコパが咲いたので観察してみます. 子房とそれを囲む長く伸びた蜜腺 雄蕊は4本 葉が丸いことも併せて,Bacopa lanigeraでよさそうです.

サルバドールカールラッシュの観察

サルバドールカールラッシュが開花までいったので観察してみます. サルバドールカールラッシュ 高さ25㎝位まで育ちました.花は数本の桿でみられます.叢生であり,非常に短い根茎を横に少しずつ伸ばし,ランナーを伸ばす様子はありません.全草は無毛で強…

トリゲモ類のざっくりとした見分け方と葉鞘比較

夏です.水草の季節です.気温が35度を超えると水草にスイッチが入ります.そして一年草の中でも他の草に先駆けて急激に増えだすのが… トリゲモ類です. トリゲモ類ってめんどくさいですよね.見かけてもみんな同じに見えます.というわけで簡易的にザックリ…

ロタラの基本!

今回はロタラ,ADA流に言えばロターラについて語っていこうと思います. ネイチャーアクアリウムがどんどん陰性水草と素材に傾倒していく中,水草水槽と言えばロタラやパールグラス,から水草水槽といえばブセファランドラやピンナティフィダ,ミクロソリウ…

現存する南米水草リスト2022

水草業界にもなんだか光明が見えてきているのか,南米水草が掘り出されてきたり,クリプトコリネが突然流行ったりしています.不毛の地に見えていた水草界隈ですが,復活の芽はまだあるようです. 去年も書きましたがブセファランドラ,アグラオネマと里芋ブ…

Utricularia neottioides カワゴケソウに魂を売ったばかりか食虫すらやめてしまったミミカキグサ

前回も物凄かったですが,今回はそれを超えるナニコレ珍水草. ウトリクラリアというものがタヌキモなんだかミミカキグサなんだかはまあさておき,どちらにせよ食虫植物です.このグループはまさに「水のあるところならどこでも」進出し,小さいものはタンク…

Rotala repens カワゴケソウに魂を売ったロタラ

botany.cz 激流の中,岩に活着する沈水性ロタラ,Rotala repensです.その生態はカワゴケソウ科のものにきわめてよく似ており,雨季に激流や滝の最も流れの強い部分に繁茂し,水位が下がると花茎を水面に出して開花します.カワゴケソウ科と同じく流れに依存…

カージナルテトラをもっと楽しむための水草

このシリーズについて カージナルテトラについて ネグロ川、オリノコ川上流域の水草 天野尚が見たカージナルテトラと水草 Youtubeで見るカージナルテトラと水草 推奨される水草とエビデンスレベル このシリーズについて このシリーズでは熱帯魚の現地写真に…

水草の名前に関して。

この水草は○○じゃないの?ということをやっております。 その予想が正しいこともあれ、間違っていることもあるかもしれません。先に弁明しておきます。 さて、水草の名前については様々な意見があるようです。かつてより海外では水草を「学名」で表記するこ…

アマゾン川流域各地の現存する南米水草リスト

なんかビオトープアクアリウムの需要があるみたいなので、まとめ始めてみたりする…あとで加筆訂正します。パッと出てくる情報には限りがあるので、情報求めます。まぁ私としては何度でもいうようにそこに生息する種構成こそ重要であって、その種がどこ由来か…

ネイチャーアクアリウムのための遠近法と色彩理論

私らしくないタイトルと内容の記事である。が、私の他方面の知識を水草方面にフィードバックした記事を書こうと思った次第である。 まず、遠近法について述べる。 一点透視図法というのは西洋美術が生み出した革命的な技術であるが、自然を題材としたレイア…

沈水型センダングサ,Bidens beckii

thephotonaturalist.com ビックリしますよね.キクモそっくりな植物から大輪のキク科の花. www.minnesotawildflowers.info 今回はこのBidens beckiiについて述べていこうと思います. Bidens beckiiはこのなりで「センダングサ」です.日本で見かけるセンダ…

リトレラ ウニフローラのはなし.なぜ水中で多肉植物になるのか?

リトレラ・ウニフローラもまた先に紹介したウォーター・ロベリアと同じく北米とヨーロッパの貧栄養湖に生育する両生植物です. 分類的にはオオバコに極めて近縁で,水生オオバコと言っても過言ではありません.こうした地域に生育する水草は栽培が難しいもの…

ウォーター・ロベリアLobelia dortmanna

変な水草シリーズ,今回は北米およびヨーロッパの貧栄養湖に分布する両生植物,ウォーター・ロベリア Lobelia dortomannaを紹介しようと思います. www.centralcoastbiodiversity.org こうした水域の水草は独特の形態をしたものが多く,しかも互いによく似た…

デイノステマ・ビオラセウム,ことサワトウガラシのはなし

草自体は地味ながら,学名にしてみるとやたらカッコいい植物というのがある. サワトウガラシ Deinostema violaceumあたりはその代表ではなかろうか? サワトウガラシ属Deinostemaは東アジア固有の属で,サワトウガラシ Deinostema violaceumおよびマルバノ…

ギニアンツーテンプル Adenostemma caffrum var. longifolium (暫定)

Roots配信で「ファームの名前は当てにならない」例として「エリオカウロンとして入荷したハイグロフィラ」というのが挙げられていた. www.youtube.com これについてさらなる情報が得られたのでここに記しておく. この水草を偶然ドイツの水草通販サイト,Aq…

ムルダニア ケイサク,ことイボクサのはなし

なんと観察に行くたびウン万本目にする,あの雑草が1ポット1500円で売られている,というのはなんともおかしな話である.ムルダニア ケイサクことイボクサのことである. Murdannia属はとくにみんな水草というわけではない.日本ではイボクサのイメージが強…

クリナム・トーチフォリアはCrinum natans inundatumであろう

昔から知られてきた謎水草である. 古くは山田洋,山崎美津夫の「世界の水草III」にも記載があり,この記述中ではクリナムクリスパ Crinum sp. "Tortifolia"との記載がある.産地はカメルーン. そう,これは事実として,Crinum tortifoliaなる水草は記載さ…

アマゾンハイグロの混沌に、新たな一ページ

"パンタナルウェーブハイグロ"としてオリエンタルからくるハイグロをついに入手できました。時を同じくして、某店のTwitterにもオリエンタルと思われる「パンタナルウェーブハイグロ」が入荷したとの情報が。ところが驚いたことに、これらは「私にとって未知…

セレベスカーペットスターとトゥティのデカボシについて

セレベスカーペットスター,またホシクサspスラウェシと呼ばれる水草がもう長いことアクアリウムで流通している.このホシクサは非常に特徴的な種で,成長しても高さ数センチで根茎を横に伸ばして盛んに株別れしマットを形成する. これだけ特徴的な種であれ…

1950年代の水草

1950年代の「原色熱帯魚図鑑」にある水草を,限られた写真からぶった切っていく回です. 参考にしたのは昭和33年の改訂版.著者は牧野信司. サジタリア おそらくSagittaria subulata 浮葉は付けない長いタイプ.関西ファームの「ナタンス」に近い感じ.この…

ウォータースプライトと(ネグロ)ウォーターファンのはなし (0)

ウォータースプライトについて一つ気になっていることがある. この水草,何回も入れ替わりを繰り返しているのではないだろうか? 栽培難易度などからよく言われることである. しかしさらなる疑念を抱いた原因のひとつに,1980年の「日本水生植物図鑑」を挙…

ニードルリーフルドウィジアって何気に混沌では?

要約すると,今日売っていたニードルリーフルドウィジアがあからさまに別物に見えてとても嬉しいという話です. モノと名前が違うものが「時々」入るぶんにはエキサイティングですからね.入れ替わってしまうとただの品質劣化ですが. 水中葉での入荷であり…

バコパのはなし③ 浮かぶもの,ヒシモドキもどき.

バコパの多様性,第三弾は浮かぶバコパです. 日本でも浮かぶBacopa rotundifoliaが帰化し,「ウキアゼナ」と呼ばれています. 東海では猛威を振るっているようですが北関東では局所的かつあまり広がる様子がないので,定着にはある程度の条件が必要なようで…

バコパのはなし② アクアリストの知らない「金魚藻系バコパ」そして,アクアリウムの「バコパ レフレクサ」とは何だったのか.

バコパ レフレクサ…これもアクアリストの知らないバコパです. アクアリウムではなぜか「葉が数輪生しかしないショボいバコパ・ミリオフィロイデス」のようなものがレフレクサとして扱われてきました.さらにアクアフィーチャーでは「南米のパンタナール湿原…

バコパのはなし① アクアリストの知らない「細葉系バコパ」

バコパと言えば「丸葉で対性」だと思われがちですが,誤りです. そもそもバコパ属のタイプ種であるBacopa aquaticaが細葉ですし,他にもアフリカ~南アジアのB. floribundaをはじめ細葉系Bacopaは沢山います.しかしながらアクアリストにこうした細葉系のBa…

ブラジル産バコパの種までの検索(日本語版)

バコパ語りをする前に, まず南米産バコパの検索表を和訳しました. 基本的に南米のバコパはブラジルにはいるので,ほぼ南米産バコパを網羅している筈です.南の方だとアルゼンチンの文献も持ち合わせているのであとで追加します. 1.結実時,外側の萼片の…