右が謎のGlyceria、左はムツオレグサ
ムツオレグサを探していたところ、水田の”ほりあげ”で変なものに遭遇した。
スケール感はムツオレグサやドジョウツナギと同大の中型種だが、穂はムツオレグサよりやや小さい。
最上部の葉しか採集できなかったが葉幅5㎜、葉舌6㎜ある。下部の葉はより幅広だったので推定7~9㎜。
ヒメウキガヤやウキガヤ(と思ってきた植物)よりはるかに大型である。セイヨウウキガヤか?
最初はムツオレグサそっくりなので持ち帰ってみてみればムツオレグサなのだろうか、と思ったが、拡大してみると全然違う。ムツオレグサは内穎の先端が二分岐して長く突出するが、この謎のGlyceriaは内穎は短く、突出するものの先端は円頭である。先端が二分岐しないのでどうもセイヨウウキガヤでもなさそう・・・?となるとヒロハウキガヤG. fluitans?
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小穂は円柱状で長さ20㎜~25㎜、10~15小花よりなる。なお咲き始めのため、もっと長くなるかもしれない。
さすがにムツオレグサに比べると小さいが、外穎の長さは5.5㎜ある。
セイヨウウキガヤなのか、ヒロハウキガヤなのか、それとも他の種なのかに関しては私の力不足で断言しがたいが、典型的なGlyceriaではないと思うのでこのような変なものがそこら辺にいるということを共有したく記事にした。