水草オタクの水草がたり.

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Altheniaの花



Altheniaの花は構造上はZannichelliaととてもよく似ているが、見かけ上はかなり異なっている。Altheniaの花被は筒状ないし3弁からなり、筒状になる場合も3つの切れ込みがはっきりしている。また、雄花および雌花は基本的には茎頂に密接してつき、葉鞘に包まれる。

AltheniaはしばしばオセアニアのLepilaenaと、ヨーロッパおよび南アフリカのAltheniaにわけられてきたが、現状では両者は同じ属と考えられている。

オセアニアに分布する旧Lepilaenaとの違いは雌蕊および雄蕊の性質で、葯室数がAltheniaでは常に2であるのに対しLepilaenaでは主に6であること、柱頭がAltheniaでは楯状であるのに対しLepilaenaでは漏斗状~羽毛状であること…とされていたが、分子系統解析では支持されない。(旧Altheniaが旧Lepilaenaの内群になる。Lepilaenaの形態・生態的多様性を考えると納得。)

Altheniaの受粉方式は基本的には水面媒だが、少なくとも一部の種では水中でも特殊な方法で自家受粉して結実する。

葉鞘から出た気泡により雄花と雌花の両方が包まれると、気泡の内部に花粉を放出し、放出された花粉は水をはじくため気泡の内壁に散らばり雌花の柱頭に付着するという。