水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

キョウチクトウ科の水・・・草?

キョウチクトウ科水草といえるものが少ないが…こんなものがいる。

Gomphocarpus rivularis

https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:97679-1

https://www.gbif.org/species/3573360

 

南アフリカに分布。高さ約1.2mに達する渓流性多年草。Aquatic & Wetland plants of southern Africaでは流水中に抽水状態で生育する写真が掲載されている。渓流環境への適応として、Kanahiaと類似した性質を持つ。その例として、屈曲した(写真を見る限りでは弓なりに曲がった)茎や葉、中空な茎、繊維質な根茎、全草に毛を欠くこと、Kanahiaとよく似た葉柄間の稜および粘液毛をもつとされる*最後に関しては渓流環境への適応的な形質なのかどうか不明。Kanahiaとの花を欠く草体での識別ポイントは葉が1節あたり3枚ずつつくことである。

Gomphocarpus属は基本的には撹乱地のパイオニア植物であり、これまでにG.  rostratus, G. stenophyllus, G. tenuifoliusなども渓流性植物としてリストアップされてきた。しかしながら、Goyder & Nicholas, 2001ではG. rivularisのみを渓流性植物として挙げている。

Aquatic and Wetland Plants of Southern Africa

Goyder, D. J., & Nicholas, A. (2001). A revision of Gomphocarpus R. Br.(Apocynaceae: Asclepiadeae). Kew Bulletin, 769-836.

Brown, N. E. (1999). A REASSESSMENT OF THE MINOR GENERA OF THE SUBTRIBE ASCLEPIADINAE (APOCYNACEAE: ASCLEPIADOIDEAE) IN SOUTHERN AFRICA. PHILOSOPIAE DOCTOR, 430.