個人的にイチ押し水草です.
キューバパールグラス並みのサイズで成長が非常に速く,さらにリシア並みに気泡を付けます.栽培も普通に水草を育てる条件なら(弱酸性CO2あり)割と容易で,夏場の高水温さえ気を付ければ緑のじゅうたんになります.
流通が絶えつつある水草で,現状維持しているのはチャームくらいでしょう.
別名・略称
学名 Callitriche sp.
海外流通名 海外では流通していない.
分類 アワゴケ科
分布 南米(?)
この水草について
ミズハコベなどのアワゴケ類は基本的に栽培が難しいのですが,本種は例外的に普通に育てられます.但し暑さには弱いので,夏場は注意が必要です.水上生産できるのは冬の間だけなので,買うなら冬です.夏は30度未満で越すと思います.28は行ける気が.
野生下での生態
恐らくですがアメリカアワゴケに近縁な種で,水際に生息すると思います.現地写真は入手できていません.ちなみにAZ便の現地画像に大型の南米産ミズハコベ類が映っていますが,これはCallitriche rimosaだと思います.
私なりの育て方
肥料切れに弱いためソイルで栽培,液肥噴霧もあるといいかもしれません.水中では普通の水草です.リシアと同じで浮いてくることもありますがそれでも育つようです.
成長がとても速いのでしょっちゅう差し戻しすることになりますが,「水草として」最も美しいものの一つであり,やりがいがあります.
ところで,コスパが最もいい前景草です.冬場はチャームの「半パック」で90㎝水槽を緑のじゅうたんにできる程度の量が送られてきます.
水槽以外での楽しみ方
室内水上栽培では肥料切れに弱いためミズゴケ使用は推奨できません.液肥噴霧でいいと思います.耐寒性は未チェックですが,近縁のアメリカアワゴケが帰化しているので結構危ないかもしれません.外には出さないようにしましょう.
混同されがちな種と見分け方
南米にはほかにCallitriche rimosaやCallitriche heterophyllaなどがありますが,前者は大型で,後者は水中葉が細長いことから容易に区別できます.残りはC. terrestrisとC. deflexaですが,熟した果実が確認できていないこと,またそもそも南米ではない可能性すらあることからひとまず未同定としておきます.