影が薄いですが,優秀そうな前景草です.
流通名 アフリカンチェーンソード
別名・略称 エキノドルス ハムリック
学名 Ranalisma cf. humile
海外流通名 Ranalisma rostrata, Ranalisma humile
分類 オモダカ科
分布 アフリカ?アジア?
この水草について
チェーンアマゾンをテネルス以下のサイズにしたような,美しい前景草です.もともとはエキノドルスハムリックとして流通し,その後アフリカンチェーンソードと呼ばれるようになり,その後オリエンタルなど東南アジアのファームからRanalisma rostrataとして似たものが入荷し,もとからあったものと混同されてよくわからなくなってしまっています.
現状ではどちらの種が流通しているのかはまだ未検証で,これからやらねばならないと思っています.が,案外デリケート….
チャームさんなら”ロストラータ”が入って混乱する前の株かもしれないと期待はしています.
野生下での生態
湿地性と思いますが現地情報を入手できていません.
私なりの育て方
他の水草の陰になるとあっさり溶けます.日陰耐性のなさはホシクサ並みです.しかし光の当たる場所ではよく増え,オモダカ科の前景草としては最も美しいといっても過言ではない水草です.ゴイアスドワーフロタラやブリクサ類と同様,浅い水深で育てると楽にやれるのではないかと思い試してみようと思っています.
水槽以外での楽しみ方
水上葉はしゃもじ型で特徴的なものです.花は…そんなに派手ではないですがやってみても面白いかもしれません.帰化には要注意ですが,分布からすると寒さには弱いはずです.
混同されがちな種と見分け方
Ranalisma rostrataとRanalisma humileの違いに関して.
サイズ
R. rostrataの方がだいぶ大型で,浮葉をつくる.
R. humileは浮葉を作ったということは書かれておらず,葉柄1~10センチ,葉は0.5~1.5×1~3㎝.水中葉は15㎝に達し,水中の方が大型化するようだ.
花
R. rostrataは基本的に1~3花,R.humileは1花.
続きは後で書きますが,アクアリウムで流通してきたアフリカンチェーンソードやラナリスマはすべてR. humileのような気がします.