水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

無題

カワゴケソウの一種 Indotristicha ramosissima

Indotristicha ramosissima 今回の水草の中で最も衝撃的であったものです,佐々木氏のカワゴケソウ,Indotristicha ramosissima. カワゴケソウというもの自体が最も奇妙な水草です.この水草は常軌を逸している.まあそのことは少し調べてもらえばすぐわか…

ポゴステモン サンプソニー 水中適応すると茎が丸くなる??

みんなで販売会,感想④です. こんどはかつや氏@reki0818のポゴステモン サンプソニーについての感想です. 本種の水上葉はアクアリウムで流通するポゴステモンとしては例外的に,茎が四角いです.いや,シソ科は基本的に茎が四角いのにアクアリウムで流通…

ルドウィジア・セネガレンシスの閉鎖花

昨日開催の「みんなで販売会」は非常に濃いものだった.そして,非常に考えさせられるものでもあった. 第一弾として,よだっち氏の「ルドウィジア・セネガレンシス」について述べていきたい. ルドウィジア属は非常に多いが,アクアリウムに使えるほど水中…

マダガスカルキツネノマゴの同定に向けて(2)

マダガスカルキツネノマゴの写真をみるうち,本種は二出集散花序であることに気づいた.また苞葉は小さくはっきりしない.当初からJusticia gendarussaに似ているとは思っていたが,この情報からさらに絞り込める.Justiciaは膨大な種数があることから敬遠し…

ヒドロトリケ ホト二フローラ

珍しいけどめっちゃ増える水草,ヒドロトリケです. 属レベルでマダガスカル固有の水生植物で,2000年代には流通がありましたがその後10年以上流通が途絶えていました.2020年ごろに再度入荷があり,それ以降国内でもその増殖株が細々と流通しています. 栽…

ミズユキノシタ Ludwigia ovalis

「みんなで販売会」が3/20に迫っているので,販売予定の株を紹介していこうと思います. 第一回はミズユキノシタです. ただでさえ栽培が他の人に比べて特段うまいとはいえない私が今回持っていく株の中でもひときわショボい,ただのオバリスです. 東日本で…

スターレンジの密閉式栽培法

スターレンジはイチ押しの植物です. なにせコツさえつかめばとにかく育てやすい. 栽培法の開発に時間を要しましたが,若干の変更を経ていくつかの変法を開発するまで至ったので紹介します. 密閉式栽培法 I法 ・単に湿らせた(NOT浸水させた)ソイルに挿し…

ホシクサ科の栽培方法

ホシクサ科を育て始めて10年ちょっとになる。始めた頃は同志がたくさんいてさまざまな栽培情報が飛び交っていたものだが、皆ブセファランドラや陸生植物に行ってしまい、さらにGeocitiesやyahooブログの消滅により大部分の情報が失われてしまった。悲しい。 …

イケノミズハコベのはなし

宇都宮の市街地でのことである. 宇都宮は湧水が豊富で,あちこちから綺麗に澄んだ水が湧いている.そこらのドブにしたって湧水成分が多いので,ササバモやセンニンモ,ナガエミクリ,ミズハコベ,ホザキノフサモなどの水草がよくみられる. そんな宇都宮の…

あの日見たボタンウキクサの正体を,僕たちはまだ知らない.

ボタンウキクサに初めて出会ったのは野外ではなく,水槽だった. アマゾンフロッグピットそっくりな姿で根が美しく分岐しており,「特定外来生物」とされるいかつい姿とは全く異なるように見えた. そもそも販売名もアマゾンフロッグピットで,葉の直径が500…

本当に謎なビハールハイグロ/ピーファウルハイグロ←ピーファウルキツネノマゴ科と呼ぶべきだと思う…

謎な水草は謎なのです. ビハールハイグロという水草があります.当初ピンナティフィダと混同されていたという話を聞くのでこれもインド産だとは思いますが,ビハール産というのは怪しいです.というのも,当初の流通名はピーファウル,孔雀♀だからです.こ…

南米産グリーンステラータはBacopa aquaticaであったかもしれない

「サンフランシスコ グリーンステラータ」という謎の水草があります. いや,あったというべきでしょうか.いまも維持されている方はいるのでしょうか? この水草についての知見は非常に少なく,ヤフーブログが消え,Geocitesが消えた今,残された情報はレヨ…