アマゾンハイグロ問題についてもう何回記事を費やしてきたのかという感じだが,さらに問題が見えてきてしまった.
「無印のアマゾンハイグロとは何なのか?」問題である.
アクアフィーチャーでの水草紹介では無印のアマゾンハイグロが「マナウスのリオ・プレト・ダ・エバで採集された」とあるし,ピーシーズのMinimaでも「アマゾンハイグロ・マナウス産」が紹介されている.つまりアマゾンハイグロとはもともとマナウス産を指したように思われるのであるが,現在「マナウス産」として流通する株と「アマゾンハイグロ」として流通する株はどうも異なっているようにしか見えない(違いは水中葉でははっきりしない.水上葉ではかなり違う).つまり当時の写真から類推することは困難である.
現在「アマゾンハイグロ」として流通する株は「マナウス産」よりも「ベレン産」として流通する株によく似ているようである…不思議なものだ.「ポルトベーリョ産」として海外から入ってくるものは現在の無印アマゾンハイグロに見える.
・マナウスに2タイプある可能性
・途中でベレン産がマナウス産を置き換えてアマゾンハイグロの代名詞となった
という2つの可能性がぱっと浮かぶのだがどうだろうか?真相はまだ闇の中.
マナウス,ベレンとして各店で売られている株を片っ端から水上化して調べないとわからない問題な気がする.
というわけで現状では
「初期にはアマゾンハイグロといえばマナウス産であったが,現在のアマゾンハイグロがその子孫であるかどうかは疑わしく,状況がはっきりしない現状ではベレン,無印,マナウスのアマゾンハイグロはとりあえず分けて扱うべきだろう」
と考えている.