水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

アマゾンハイグロ レッドライン

 

www.shopping-charm.jp

通名 アマゾンハイグロ レッドライン

別名・略称    

学名 Staurogyne miqueliana

海外流通名 海外流通なし

分類    キツネノマゴ科 タイワンサギゴケ亜科

分布    南米(詳細産地不明)

どんな種類?   

広葉のアマゾンハイグロで,木の葉状の葉と独特の紫がかった葉,赤い葉脈が目立ちます.あまりレイアウトに使われることのない種ですがかなり低く這い,しかも他にない葉色を見せてくれるのでレイアウトでの可能性を感じさせます.栽培は他のスタウロギネやアマゾンハイグロ系の種より少し難しい印象ですが,パープルよりはずっと容易で育てられないものではないです.正直私にとってはミリオフィラムやポタモゲトンが鬼門なので,そのあたりに比べればずっと育てやすいかと…←個人の歪んだ感想です.

野生下での生態

S. miqueliana,S. spraguei, S. repens, S. stoloniferaはどれも湿生~水生傾向が強く,湿地や川底に生息するようです.この属は熱帯雨林内の半日陰に生えるものがほとんどですが,S. miquelianaは例外的に開けた地域にも生育することがあります.

育て方

水中葉は横に伸びる匍匐枝(頂芽はあまりやる気のない感じ)から上に立ち上がる短い枝(葉が充実する)が出るという,変な育ち方をします.そのため,葉が大きいことも併せてただ植えているだけでもライデン通り的な感じになります.この育ち方はスタウロギネspでも見られるので,両者が近縁なこともうなずけます.匍匐茎の節間はやや長いので,スタウロギネspに比べると密になりにくいです.水通しが悪くなったり魚の糞が溜まったりすると状態を崩し落葉します.体力はあるので復活することが多いと感じますが,気を付けましょう.

水槽以外での楽しみ方

水上の方がずっと容易です.この属は基本的に日陰の植物なので,水上葉はそれほど強光量を必要としないのではと思っています.熱帯雨林植物の要領で栽培できます.なぜか調子を崩し全部落葉してしまいましたが,その後生えてきました.体力があるのはいいことです.

よく似た種と見分け方

本種,アマゾンハイグロ・パープル(NOTスタウロギネ・パープル)は入手できる情報から検索表にかけてみた限りではS. miquelianaとなったのですが,クリスタリーノ川産個体群(所謂レペンス)とは見た目も栽培難易度も異なります.

S. miqueliana自体が複数種とされていたものをまとめた過去があるので,個体差,もしくは隠ぺい種もいるのだと思います.