水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

「変な」水草の探し方

水草を買うときにパッケージの名前を信頼してはならない.

特に,アクアリウムにおいて重視されるような特徴は,その水草を同定するための手段として何ら意味をなさないことが多い(曲率とか幅とか).

ではどこが違うかと言われるとかなり難しいのだが…

たとえば,水上と水中を比較するにあたって,ある程度のパターンがいえる.

・水中で毛があるものは,水上では滅茶苦茶毛が生える.

・水中の方が水上よりも葉が長い.

こんなものである.

さて,こういう点からどの仲間かな?と絞り込む.

対性か互生かは非常に役に立つ情報である.

まあ結局は絵合わせなのだけれど.

基本的に,水上だと嬉しい.

個人的にはまず○○に近そうだ,という見当をつけて,その種ではないという前提で絞り込んでいく.この「○○」というのは日本産の湿生植物を基準にしていることが多い.水田などであらゆるフォームで生育しているものの整合性がとれているためだ.で,その仲間に該当しそうなものが居ればそこをひとまず着地点として,さらに周囲を調べる.水草という性質自体が非常に限られた種しか身に着けられないものであるので,候補が狭いのが楽な点である.

(たとえば,キツネノマゴ科のさぁ~って,どの属だ?ということにはふつうならない)

水上栽培で花を見ることができればもうこっちのものであり,だいたい絞り込める.

産地付きなら,その地域で確認される水生湿生植物を上から下まで標本画像検索して目に焼き付けておくと楽だ.

 

そうして調べまくってから実物を見ると,まあこりゃ違うなというのが出てくる(これは,見慣れた○○と違う,という感触とは別次元のものである…確実にこりゃ別種だろう,別科かもしれないというすごい違和感である.).そうしたらそいつが「変な」水草である.

 

こうやって「変な」水草を集めていくと「学名はだいたいわかるけども流通名があからさまに間違ってて何と呼べばいいのか微妙」な水草がどんどんたまっていく.ショップの取り違えとかで発生し,混じる前の元の名前がわかるパターンのならまだしも,誤った名前で生産品だったりすると…なんて呼べばいいんですかね?

 

そういうのも水草の楽しみ方だと思うのだが,これは人口に膾炙しない楽しみ方なのだろうな.今日もまた,何と呼べばいいのか悩む水草が増えていく.