ホシクサ、クロホシクサときたら今度はヒロハイヌノヒゲでしょうか。
本種はホシクサに次いでよく見られるホシクサ科植物ですが、水中栽培には向いていません。
基本データ
和名 ヒロハイヌノヒゲ
学名 Eriocaulon robustius
生活形 湿性植物、気まぐれに沈水
分布 東アジア
野外での遭遇頻度 やや珍しい
ショップでの遭遇頻度 まずない
栽培 容易(屋外)
底床 ソイル、黒土、ケト土、田土
ミズゴケは向かない
適した水深 0±5cm
本種は基本的に湿性植物ですが、ある程度なら水没しても生育することができます。そのため高CO2などで育てることは可能だと思いますし、やっている方もいらっしゃいます。
屋外栽培は容易ですが、他のホシクサ科合生萼節(イヌノヒゲ類)に比べて富栄養を好み、ミズゴケ栽培はダメです。黒土でできれば追肥しましょう。普通に見かけるホシクサ類の中ではニッポンイヌノヒゲに次いで大型で、8月末くらいまでにφ50cmくらいまで育つことも野外では稀にありますが、栽培ではなかなかそうはなりません。チャレンジしがいがありますので誰かやって欲しいところです。
イヌノヒゲ類は東アジアで異常に多様化しており同定は困難ですが、ヒロハイヌノヒゲは葉が広く基本的に総苞片が短く花は黄土色〜茶色、花茎は短めなのが目安になります。しかし野外で見ていると謎イヌノヒゲによく遭遇し、ヒロハイヌノヒゲの範疇としていいのか悩むことがよくあります。あと、花はクロイヌノヒゲ類にとてもよく似ているんですよね…。