エゾノタウコギBidens maximowicziana
北方系の雑草の類はなかなかに情報が少ない。湿原などの安定した、保護の対象になるような場所を好む種ならともかく。
エゾノタウコギもそうしたひとつで、タウコギとの混同が多い北方系の抽水植物である。
中栄養で腐食の溜まった岸辺でマコモやウキヤガラに混じって生育し、タウコギに似て茎は基部で太くなり、抽水状態で主に生育していた。陸上の個体も数株見られたが、完全に陸上では発見できなかった。
タウコギに比べると小葉が細く、鋸歯は鎌状に屈曲する。(ただし海外の標本を見るにそうとも限らない?)またタウコギと比べると異様に色が淡い印象を受けた。
開花前であり花のない写真しかない点に関してはご容赦いただきたい。