2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧
なんと観察に行くたびウン万本目にする,あの雑草が1ポット1500円で売られている,というのはなんともおかしな話である.ムルダニア ケイサクことイボクサのことである. Murdannia属はとくにみんな水草というわけではない.日本ではイボクサのイメージが強…
昔から知られてきた謎水草である. 古くは山田洋,山崎美津夫の「世界の水草III」にも記載があり,この記述中ではクリナムクリスパ Crinum sp. "Tortifolia"との記載がある.産地はカメルーン. そう,これは事実として,Crinum tortifoliaなる水草は記載さ…
"パンタナルウェーブハイグロ"としてオリエンタルからくるハイグロをついに入手できました。時を同じくして、某店のTwitterにもオリエンタルと思われる「パンタナルウェーブハイグロ」が入荷したとの情報が。ところが驚いたことに、これらは「私にとって未知…
セレベスカーペットスター,またホシクサspスラウェシと呼ばれる水草がもう長いことアクアリウムで流通している.このホシクサは非常に特徴的な種で,成長しても高さ数センチで根茎を横に伸ばして盛んに株別れしマットを形成する. これだけ特徴的な種であれ…
1950年代の「原色熱帯魚図鑑」にある水草を,限られた写真からぶった切っていく回です. 参考にしたのは昭和33年の改訂版.著者は牧野信司. サジタリア おそらくSagittaria subulata 浮葉は付けない長いタイプ.関西ファームの「ナタンス」に近い感じ.この…
ウォータースプライトについて一つ気になっていることがある. この水草,何回も入れ替わりを繰り返しているのではないだろうか? 栽培難易度などからよく言われることである. しかしさらなる疑念を抱いた原因のひとつに,1980年の「日本水生植物図鑑」を挙…
要約すると,今日売っていたニードルリーフルドウィジアがあからさまに別物に見えてとても嬉しいという話です. モノと名前が違うものが「時々」入るぶんにはエキサイティングですからね.入れ替わってしまうとただの品質劣化ですが. 水中葉での入荷であり…
バコパの多様性,第三弾は浮かぶバコパです. 日本でも浮かぶBacopa rotundifoliaが帰化し,「ウキアゼナ」と呼ばれています. 東海では猛威を振るっているようですが北関東では局所的かつあまり広がる様子がないので,定着にはある程度の条件が必要なようで…
バコパ レフレクサ…これもアクアリストの知らないバコパです. アクアリウムではなぜか「葉が数輪生しかしないショボいバコパ・ミリオフィロイデス」のようなものがレフレクサとして扱われてきました.さらにアクアフィーチャーでは「南米のパンタナール湿原…
バコパと言えば「丸葉で対性」だと思われがちですが,誤りです. そもそもバコパ属のタイプ種であるBacopa aquaticaが細葉ですし,他にもアフリカ~南アジアのB. floribundaをはじめ細葉系Bacopaは沢山います.しかしながらアクアリストにこうした細葉系のBa…