水草レイアウトを作るにあたって外部式フィルターが一般的ですが,底面フィルターも案外いけますよね.現在アマゾニア
+底面フィルターでトニナなどの南米水草を育てていますが,すこぶる状態がいいです.
しかし底面フィルターってレイアウトに制限が大きいじゃないですか.
要するに,
1.詰まりやすい
2.ソイルがどうしても分厚くなる
3.モーターが案外目立つことも多い
4.水流が弱く,モーターへの負荷が大きい
といった感じです.
外部式フィルターに関してもパイプが結構目立つケースが多く,最終的にはパイプを外して撮影する前提でレイアウトを組んでいるのでは?と思います.
外せる点で底面フィルターよりましですが.外部式フィルターは外にだいぶ目立ちますし,周囲が煩雑になりがちです.さらにパイプや水密が破綻した場合,サイフォンの原理で水が全部出ていってしまいかねません.
では水草水槽への次世代フィルターについて考えていきましょう.
最近の水草レイアウトの流行はとにかくソイルを盛ることです.場合によっては水槽の半分以上まで盛ることもあります.ここでだいたい,60㎝水槽なら5Lは盛ることになる(45度,高さ15㎝幅60㎝×15㎝盛り土するとすると6.75L)でしょう.
60㎝水槽のレイアウトではエーハイム2213からエーハイム2215を使うと思いますが,これの濾過容量は2~3Lといったところです.
つまり,外部式フィルター一個分の容積をまるまる盛り土に使ってるというわけですね.
というわけで,「土中設置式水中フィルター」が今後の水草レイアウト用フィルターの有力候補であると考えられるわけです.
外部式フィルターは「ろ材に強力な水流を流し込み,数リットルのろ材を通して外に流す」というふうに簡略化できると思います.スポンジなどの物理濾過に関してはすぐ目詰まりして厄介なので,水草レイアウトをする人の中では外してしまった人が多いのではないでしょうか.生物濾過だけに関していえば滅多なことでは目詰まりしない印象です.土中設置式の場合メンテナンスが面倒なので,物理濾過は吸水口に設けたプレフィルターが担い,埋没部分はすべて生物濾過に充てるのが効率的かと思います.
逆に底面フィルターのようにフィルターから水を汲みだす方式も考えましたが,モーターにかかる負荷が慢性的に大きくなること,ストレーナー及びプレフィルターが吸水口に必要であることから目障りな部分が2か所になり,レイアウトの自由度が下がるかと思います.
底面フィルターを大型化したようなフィルターも考えられますが,エキノドルスなどの根が侵入して濾過が崩壊するのが目に見えているため今回は候補から外しました.
ところで以前からエーハイムのフィルターに関して問題視している点があって,それは底に穴が開いていてそこにパイプを差し込むというのはちょっと脆弱な構造ではないかというものです.これはエーハイムがフィルター内の水流を一定方向にすることにこだわりを持っているためにできた構造で,他社の外部式フィルターも内部にパイプをしまう形で模倣しています.しかしできるだけ多くのろ材に抵抗少なく水を通すことを考えれば「く」もしくは「U」の字にフィルターをつくってしまったほうがよいのではないでしょうか.まあ外部フィルターとしての見た目が悪くなるので実際には行われていませんが,埋め込む前提ならそういう設計もできそうです.ジョイント式になっていると自由度があがってとてもいいですね.
という感じで次世代水草専用フィルターに関して構想を練っています.そのうち作るかもしれませんので.(作ってないまま唐突に終わる記事)