バコパ語りをする前に,
まず南米産バコパの検索表を和訳しました.
基本的に南米のバコパはブラジルにはいるので,ほぼ南米産バコパを網羅している筈です.南の方だとアルゼンチンの文献も持ち合わせているのであとで追加します.
1.結実時,外側の萼片の基部は鋭角か丸みを帯びる.葉は半月形、線形、披針形、長楕円形、楕円形、卵形、またはこれらの中間形.葉縁は鋸歯状.葉の基部は鋭~鈍,円状など.
2.葉は対性.
3.背側の萼片の先端は球形(cochleariform)
・・・Bacopa cochlearia
3.背側の萼片の先端は平坦
4.葉は有柄
・・・B. stricta
4.葉は無柄
5.茎下部は翼状となる
・・・B. angulata
5.茎下部に翼をもたない
6.花は無柄~柄は0.2㎝
7.花筒は0.1~0.15㎝
・・・B. monnierioides
8.萼片は4枚
・・・B. egensis
8.萼片は5枚
9.枝葉に剛毛をもつ
・・・B. congesta
9.枝葉は無毛~産毛をもつ
10.外側の萼片は披針形
11.10~15㎝の直立する草本,葉長は0.4~0.9㎝・・・B. depressa
11.25~60㎝の直立する草本.葉長は2.3~7.8㎝
・・・B. gratioloides
12.花は腋生で1つずつ着く(稀に2).ガクは0.2~0.3㎝,花冠は0.3~0.4㎝.
・・・B. sessiliflora
12.花は腋生で短い花柄を持ち,主枝の頂点付近に集中するが,株の下の枝の葉脇にも花をもつ
・・・B. pennellii
6. 0.25~3.3㎝の花柄をもつ
13.剛毛,軟毛または無毛,ビロード状,灰白色
14.葉は1.5~2.1㎝
15.葉の基部は細くなり,萼は無毛
・・・B. aquatica
15.葉の基部は耳状,萼は縁と中肋がわずかにざらつく
・・・B. scabra
14.葉は0.25~0.7㎝
16.葉の基部は鋭く,小苞はない.枝は無毛もしくは灰色で,子房にをとりまく剛毛はない
・・・B. reptans
16.葉の基部は丸く,基部は茎を不完全に巻く.小苞は1~2枚,枝の先端はビロード状
・・・B. arenaria
17.葉は線形~披針形
18.葉は鋸歯をもち,葉基部は耳状~亜耳状
・・・B.gracilis
17.葉は円形~卵形
19.葉は卵形,幅0.15~0.5㎝
・・・B. monnieri
19. 葉は円形~楕円形,幅1.1~1.6㎝
・・・B. rotundifolia
2.葉は3~12(14)輪生
20.羽状の葉
・・・B. reflexa
20.葉は線形~狭披針形
21.花は無柄~0.05㎝
・・・B. verticillata
22.花は0.4~2.2㎝の柄をもつ
22.葉は3輪生で1.5~5.7㎝・・・B. aquatica
23.葉は6~12(14)輪生で0.35~0.6(0.8)㎝
・・・B. myriophylloides
1.結実期の外側の萼片は基部が心臓形,葉は楕円形~長楕円形,葉は全縁で葉の基部は円形.
23.茎および花柄は軟毛~無毛.
24.雄蕊は2本,花柄は開花期に0.15~0.2㎝
・・・B. repens
24.雄蕊は4本,花柄は1.4~3.7㎝で雄蕊は4本
・・・B. australis
23.茎及び花柄はビロード状でトリコームは直立もしくはマット状
25.小苞はなく花冠は萼と同じ~1㎜長い程度,子房は剛毛に囲まれない・・・B. salzmannii
26.小苞はあり(ないこともある)子房は剛毛に囲まれ(しばしば多くの歯を持つ蜜腺と解釈される)る
26.葉は円形~楕円形・・・B. lanigera
26.楕円形~亜楕円形の葉
27.葉は1.5~2.1㎝で花冠は0.35~0.55㎝・・・B. caroliniana
28.葉は0.7~1.0㎝,花冠は0.7~1.0㎝・・・B. serpyllifolia
出典:Souza VC & Giulietti AM (2009) Levantamento das espécies de Scrophulariaceae sensu lato nativas
do Brasil. Pesquisas, Botânica 60: 7-288.
ふぅ.翻訳つかれたあ~...印欧語の間では制度が高いらしいけど,英語→日本語の機械翻訳は正直あまり役に立たなかった.私はポルトガル語まったくわからないので翻訳サイトを使ったけれども,もしかするとポルトガル語→英語で誤訳があるかも.
検索表を訳するシリーズ,誤訳こそあれ多分需要があるので(???),時々やってみるのもありかもしれません.