アクアフルールのカタログにRotala indicaがあったのは以前から把握していたが,妙に茎が緑色で立ち性というのが違和感があった.そして遂に日本初上陸を果たしたので,入手しました.
やばい,これはやばいですよ.
直感的に違う.そして前から探し求めていたタイプに見える.
キカシグサっぽい草姿なんですが,立ち性で明らかに茎が四角い.雰囲気が全然違う.
以前からインドやタイのR. indicaとされる写真には茎が四角くて立ち性のものがあるなあとは思っていたのです.(つまりR. roseaとの中間みたいなやつです)葉は丸葉なのに開花期になると短い葉先のとがった側枝を出し,ここに花を密生させるのです.同様の記述は中山(1992)にも”上海キカシグサ”としてあって,未解決問題の一つかもしれません.(”R. pendantora"は酷い誤植で,おそらくR. pentandraと思われ,これはR. roseaのシノニムです.)
このタイプの「インディカ」はかつてのアクアジャーナルに登場していたりします(真のインディカを求めて,だったっけな).これを見ただいぶ前の自分は…「これもキカシグサじゃないじゃん,プークスクスクスクスw」となっていたのですが,少なくとも10年くらい前にはヨーロッパにこのタイプがインドから入っていたと考えられます.それがフルールに流れたんでしょうか.興味は深まるばかりですね.
さらにこの謎を追い求めるべく...
Caulis adscendens semipedalis et ultra tetragonous glaber. Folia opposita oblonga obovata subretusa integerrima vonosa glabra. Spicae simplicesfollis longiores ex omnibus axillis. Flores sessiles oppositi bractea lanceolata flore duplo longiore suffulti. Calyx campanulatus ocyodentatus, dentibus alternis minoribus. Petala nulla vidi. Stamina quatuor. Stylus filiformis. Stigma capitatum.
また面白いものをみつけてしまいました.ぐへへ.
中山治彦. (1992). 中国の雑草 (1): 日本産雑草との比較.