PaepalanthusにTonina（アクアリウムでいうところのスターレンジ）を含むというのが最近のトレンドである。
なので私はPaepalanthus fluviatilisと書くことが多いが、しかしながらToninaのほうに先取権があるのでむしろPaepalanthusをToninaに改名すべきでは…？と思う人が出てくるかもしれない。
しかしながら、Paepalanthusは伝統的に広く用いられ、その含む種も膨大（477種）であるのに対し、ToninaはT. fluviatilis一種のみを含み利用に関してもアクアリウム程度であることなどから、Paepalanthusを保持することが勧告されている。ソースは下記。
Christenhusz, M. J., van den Berg, C., Byng, J. W., & Chase, M. W. (2020). (2768) Proposal to conserve Paepalanthus, nom. cons. against the additional name, Tonina (Eriocaulaceae). Taxon, 69(5), 1109-1110.
したがって私はスターレンジの学名をPaepalanthus fluviatilisと表記するが、たとえばPaepalanthus tortilisをTonina tortilisと表記したりはしない。
