ホームセンターに行くと色々な(良くも悪くも)アクアリウム用品を目にする。
今回気になったのは120㎝水槽用の水槽台。構造を模式化するとこんな感じ。
120㎝水槽の乗った棚板フレームは、4本の柱に1本ずつ刺さったネジ「のみ」で支えられている。しかもネジの寸法が絶妙にピッタリで殆ど貫通するかどうかといったところ、かつ各柱は中空構造である…
各ネジ一本だけでおよそ60㎏強の荷重をずっと支え続けるという構造である。
たしかにM8ボルトは強度が高い(1本で保障荷重35500Nもある。)から、せん断強度(×0.6程度)にしても2130㎏までは耐えられると計算でき、計算上はまったく余裕なはずなのだが…水槽まわりというのはずっと負荷がかかり続けるわけであるし、水槽台の継目の窪みにネジが位置する、ということで腐食しやすい。
単純に錆びるだけでなく、荷重がずっとかかった状態で腐食すれば想定以上に低い力で破断が生じうる。
たとえばネジによく使われるステンレス鋼は塩素イオンによる応力腐食割れを起こしやすいことが知られているし、かなりの不安要素に思う。
そもそもボルトが短すぎないか?そもそもボルトが貫通するかギリギリなようだったぞ??などなど、色々なツッコミどころがあるように思うのだが、お読みの皆様はどう思われるだろうか…。。。
そもそも水槽台にMDFをつかって、水にぬらすとふやけて膨らむ、などのほぼ必発笑い話が多発しているアクア用水槽台のことだ。そもそも既製品の水槽台の設計に、信用が置けない。
私は不安に感じたので他の台を検討することにする。
120用水槽台なんてとうぶんは買うつもりないけど。。。
*当記事をよんで聡い皆さまはどの商品を指しているのかすぐわかると思う。
見ていて不安になる構造だが、腐食さえしなければ機械的強度的な面においてとうぶんは問題ないとは思う。数年おきに買い替えるならば問題ないだろうが、120㎝用水槽台をしょっちゅう買いなおしたり、水槽をおろしてネジを交換するのはかなりしんどいような気がしてならない…。
※改善案としてはせめてネジを増やすだとか、あからさまに水が溜まってしまうところにネジを置かないようにするとか、1本のネジのせん断荷重だけで棚板を支えないようにすることだと思う…