アクアフルールからの新着有茎草,Hyptis laciniataについてのおぼえがきです.
ラテン語や英語から素人が人力翻訳してさらに編集して小さくまとめているので,いつものように誤訳などあるかもしれないです.よろしく.正確な情報を得たい方は原典に当たってください.
Benth, 1840の記述要約
Hyptis (Plagiotis) laciniata
一年草,直立し白い産毛に覆われる.葉は親指大,羽状複葉で細かくわかれ,しばしば二重羽状複葉,歯状の切れ込みがある.葉の表面は無毛か僅かに白い産毛をもつ.葉より長い柄の先に多くの花からなる半球状の頭花を腋生する.
葉が細かく裂けることは特異であり,Hyptis属では唯一であるが,その他の点ではHyptis uliginosaに近い.
分布 Schomburgk,Pacaraima山近郊の乾いたサバンナから知られるが,分布域を知るのに十分な標本がない.
原記載へのリンク
v. 2 1840 - Journal of botany - Biodiversity Heritage Library
これだけ特異な植物でありながら最初からHyptis属に分類されていたとは驚きですね.
Harley, R. M. (1974). New collections of Labiatae from Brazil. Notes on New World Labiatae, III. Kew Bulletin, 125-140.より...
「ガイアナ,ベネズエラ,コロンビアから知られる半水生の植物」
Harley, R. M. (2012). Checklist and key of genera and species of the Lamiaceae of the Brazilian Amazon. Rodriguésia, 63, 129-144.より.
ガイアナ,ベネズエラ(アマゾナス),東コロンビア.他にもブラジルのアマゾン流域だけでなくペルーのアマゾン流域からも見つかる可能性がある.
検索表もあるのでアマゾン流域のシソ科を調べたいときには非常に役立ちそう.