水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

石を喰らう水草

色々わけがあってPotamogetonを色々育て始めなければならないことになった.このグループはソイルをベースにpHを落とし込んでいく一般的な水草水槽では栽培が難しく,私にとっては苦手分野もいいところである.

しかし友人にポタモゲトンを育てるのが上手い方がいるため聞いてみたところ「珪砂とイニ棒でCO2なしでも綺麗に育ちますよ」とのこと.半信半疑で水槽を新しくたちあげ,シンセーの一番安い珪砂をベースに用土を組み立てて,ライトも弱くていいというので新調せず窓際の間接光,イニ棒埋めて,CO2なしで育ててみた.今までの苦労が嘘のように急激に育ち始めた.一日に何センチも育つので,条件としてはドンピシャなのだと思う.

さて,こいつらはいったい何を吸って育っているのだろうか?

CO2に関してはさすがに一日に何センチも育つ成長を支えるほど溶存しているわけではないし,タニシ2個しか入っていないので水中で発生しているとも考え難い.つまり,こいつらはCO2のみを吸っているわけではないのである.

Potamogeton属はアナカリス等の他の「金魚藻」的な水草と同様,HCO3イオンを用いることができる.これがこういう「金魚藻」類がCO2なしでもよく育つ原因であるといえる.またこうした水草は概してミネラル要求度も高い傾向がある.

安い珪砂にしたとたんPotamogetonが急激に育ち始めた理由,それはHCO3イオンやミネラル類が珪砂(正確にはその不純物)から供給されたためではないだろうか.そう思うと,この水草は「石を喰らって育つ」ように思えてきた.

 

以前「土を喰らう」水草であるリトレラ・ユニフローラやミズニラ類を紹介した.(堆積物から発生するCO2を根でキャッチする)

土の次は石...水草は実に奇妙な方法で今日も生きている.