水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

2022年ギニア便についての水草がたり③ ニムファ,カヤツリ,ボルビ,クリナム編

これもアツかったんですよ!最ッ高…デス...

 

ニムファsp ギニア

スイレン属Brachyceras亜属の熱帯スイレンです.葉も花も非常に小型で,確認した限り浮葉,水中葉ともに10㎝未満,花は白花,500円玉大でした.つまりサイズはミニミニドウベンと同等です.浮葉の中心部のムカゴは見当たらず,真のNymphaea micranthaではなさそうだと思います(市販のミクランサは園芸品種イスラモラダの劣化量産品のようです).Nymphaea heudelotii var. nanaではないかと期待しており,スイレン類の栽培に精通した友人に頼んで開花確認および栽培をお願いしています.非常に小型の原種スイレンであり,かつ花サイズが比較的葉に対して大きいこと,Brachyceras亜属であり他原種や改良品種と交配が容易であること(昼咲きの熱帯スイレンはたいていBrachyceras亜属の交配で,N. nouchaliとN. micranthaが主な親です)から園芸育種家にこそ手に取って交配原種にしていただきたい逸品です.

 

ギニア便カヤツリグサ科の一種

糸状の水中葉と断面三角形の桿を持つカヤツリグサ科です.一見してクログワイに近い類とわかりましたが,Eleochalis variegataと思われます.近縁のミスミイ(なぜか世界中にいる)より小型で,成長初期に水中葉を,その後桿を伸ばしたイグサ状になる水草と思われます.しかしクログワイのように球根がついている様子はなく,どのような条件で水中葉をだしたり桿を出したりするのかはいまいちよくわかりません.生態的な観点からも非常に面白いです.ちなみにクログワイの水中葉パートだけみたいな植物がエグレリアで,ミスミイ,クログワイ,エグレリアあたりはエレオカリスの中でも互いに近縁です.ただのイグサになってしまって要らないという方が居たら連絡ください.

そもそもミスミイがどうにもこうにも見つけられず,でもいつかは育ててみたいと思っていたのでアフリカのミスミイ近縁種が栽培できるというのは・・・最高ですよ.最高なのです.ただのイグサになったとしても最高であることに変わりはないのです.

 

ボルビティス,クリナム・ナタンス

アヌビアスが植物防疫上ビミョウになってしまったので,アフリカ版定番がこれだけになってしまいましたね….まあ無難に発送できて,育ち方が無難に発想できて,細かいバリエーションがあって,無難に売れる水草ということでありがたいですね.変草だけ入荷しても変態の数は限られていますから…ボルビは2タイプいますが種レベルで分けられてはいないかと.ナタンスは普通の波打つ方で,イヌンダツムではありません.

 

ギニア便クリナムsp

変なものが届いたのでクリナム…なのかな?というUnknown plantです.葉はV字型に折れており,葉基部は赤色,わりと硬く肉厚です.葉が数枚しかない状態で届いたので何とか生き返ってほしいと思いつつ,こういう謎陸生植物が好きな方に届けて栽培及び同定を頑張ってもらうことにしました.いやぁ~.面白いですよネこういうの.水草できたってことは,河岸に生えるのかなぁ…

 

ギニアンスプライト

実はごく少量だけ入荷していたっぽい?ギニアのミズワラビ類です.私は現物を見れていません.わたるべき人のところに渡ったようなので,今後増殖株で見る機会があるかもしれません.楽しみですね.