水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

水草水槽を取り巻く状況④「商品」化する水草

③では、水草水槽がインテリアとして完成されたがゆえに、誰でも育てやすい水草しか流通しなくなったことを書きました。
しかしながら、話はそう単純でもないようです。
たとえばパールグラス。これはアヌビアスやブセファランドラが育つ程度の環境なら適当にやっても育つくらいで、かつとても美しいのですが流通数は少なく、そのうち見なくなってしまうことすら考えられます。
非常に疑問だったが、これは「輸送」の問題のようです。何故か非常に鉛巻きの状態が悪いという話を某有名ショップさんから伺いました。
そもそも水上葉がシッカリした水草は水中栽培しにくく、水中葉中心の水草は輸送しにくいというジレンマがあります。
こういうところが、水草の「商品」としての側面でしょう。パールグラスやマヤカ、ヘテランテラ…これらは栽培には向いていても、売るのには向いていません。
組織培養が普及したことによりこの壁は崩されたかに思われましたが、もっと重篤化しています。
組織培養カップで長持ちする水草と、あっという間にダメになる水草の差が非常に大きいのです。
しかも組織培養は育った姿が見れないので「知っている水草」しか売れません。
どんな形になるのかわからない水草を一種当たり1500円も出して買うのはよっぽど酔狂な人くらいです。私でも躊躇します。

ということで、「有名で、仕入れやすく、売りやすく、育てやすい」三拍子揃った水草しか今は売れていません。
たとえば、ブセファランドラはみんな知っていて、仕入れてもあまり溶けずやたら育ちもしないから売りやすく、栽培も見た目もみんなたかが大同小異だから売れているといえるでしょう。

つまり、「市場ではみんな知っている商品から売れていく」現象です。
魚は沢山取れているのに、スーパーに並んでかつ売れるのはマアジばかりなのと、同じことである。地魚は正直、スーパーに並べてもそこまで売れない…。食べ方も知らない得体の知れない魚だから。そんなのを喜んで買うのは僕くらいである。
脱線しました。次回はそんな「地魚」的な水草の需要をいかに満足させるか。続きます。