さて,先ほどはマダガスカルキツネノマゴの話をしていたが,ここでJusticia gendarrussaという名前が出てきた.
で,この種,すっげー見覚えがある...
切ると粘液が出てきて,ほうれん草というよりは豆苗とかハヤトウリとかのような,青臭い匂いが出てくるやつだ.葉の切れ端からも再生し,ぱっと見ハイグロフィラのようであるが,なんか茎が滅茶硬い.入手時は花の断片が付いていたが,汚黄白色であり,ハイグロの花の付き方のようではなかった.
そう,ハイグロフィラ ”マーブルグリーン”である.
現在もクオレファームさんにて生産されているが,イイ水草市場さんでは「マーブルクィーン」と称されており,名前が混乱している.私も最初は「マーブルクィーンの間違いじゃね?」と思った.だいたいマーブルじゃないし.しかし本水草の出自がわかったためここに記しておく.
ハイグロフィラ”マーブルグリーン”の情報は現在ネット状にはほぼ皆無であるが,ピーシーズのアクアウェーブ 2004年のNo.36,アクアティックボタニカルガーデン Shoot19に記述がある.
これによれば,入荷は2004年秋,ストリクタの改良品種でシンガポールよりオリエンタル社経由で輸入,とのこと.
そして重要なのが・・・「緑のベース上に白の霧斑が美しく全体に入る」ということ.
草姿はかなり近そうなので,たぶん流通中に斑入りでない枝替わりに置き換わってしまったのだろう.
水中はつらいようで,強光叉は20度前後でなければ矮小化し斑も消えるとのこと.まあ,やはりね.
で...
Justicia gendarrussaには…
斑入りがあるんですよ…
Justicia gendarrussa "Variegata"
で,斑入りのパターンも元々のマーブルグリーンに,そっくりなんですよ….
というわけで以下が私の立てた仮説です.
Justicia gendarrussa "Variegata"そのものが水草として”マーブルグリーン”として入荷したが,国内ファームで繁殖させるうちに斑が抜けて現在流通するハイグロフィラ”マーブルグリーン”になった
うちでは死にかけで残存している程度で咲いたことがないためにかなりのWild shotですが,頑張って蘇生させて開花迄こぎつけたいと思っているのでご期待くださいませ.