定番種でも産地付きの方がよくありません?と思う次第です.少なくとも同じ労力で育てるならばいいものを,これは真理といっていいでしょう.たとえばこのバコパモンニエリ,出元がはっきりした面白い株です.
学名 Bacopa monnieri
海外流通名
分類 オオバコ科
分布 インド,カリカット州
レア度
この水草について
2010年2月のカミハタインド便第三弾で入荷した「バコパspカリカット」の現存品と思われます.
https://www.kamihata.co.jp/document/20100212_The_Third_Release_of_WaterPlants_from_India.pdf
ただでさえ冷遇されがちなバコパの仲間,それでいて産地付き品を維持されているとは本当に頭が上がりません.水上葉の鋸歯がはっきりしないように見えますが,このあたりは環境により変化するので何とも言えません.
野生下での生態
上記リンクにて湿地に生える本種の現地写真を見ることができます.クログワイのような大型エレオカリスと混生しているのが見えます.日本でいうところの休耕田のような(もしくはそのもの)環境に生えていたと思われます.
私なりの育て方
水槽以外での楽しみ方
混同されがちな種と見分け方
バコパモンニエリは驚異的に分布が広く,ほとんど「暑いどころならどこでも」と言っていいくらいです.そのためある程度のバリエーションがあるようですが,バコパ自体が中途半端に大きく扱いづらいためか冷遇されがちで,分けて扱われていないように感じます.
流通するものでも”ミニ”と呼ばれる比較的小さいもの,葉の鋸歯がはっきりするもの,全縁のものなどがあります.(入荷前の栽培条件によるのかもしれないですが)
南米とかにもあるので,南米有茎ブームのときにも絶対入っている筈だと思いますが,ただのモンニエリだとして淘汰されたのではないかと思います.
(驚異的なことに,南米水草ブーム時の水草が何者なのか属ごとに調べてみると「記載されている種が出尽くす」自体がわりとよく発生する.水生傾向がわりとあり,輸送にも強いバコパモンニエリが輸入されていないわけがない)