第三弾もまた売れ筋商品,キューバパールグラスです.
学名 Micranthemum callitrichoides
海外流通名 Dwarf baby tears, Hemianthus callitrichoides, Micranthemum callitrichoides "cuba" ,HC "Cuba", HC
分類 アゼナ科
分布 キューバ
この水草について
トロピカのウェンディロフ氏がキューバを訪れた際に,流水の石の間に生えている個体を採取したのがはじまり.2004年ごろから市場に出現しました.
野生下での生態
流水の岩の隙間だけでなく,泥地にもしばしばみられます.キューバ固有種ですが分布はキューバ全域と思われます.
私なりの育て方
水中ではほとんど経験がありません.というのも,とあるショップで購入したキューバパールグラスにはパールグラスが混じってしまっており,あっという間に駆逐されてしまったためです.
水中でも条件をそろえれば育つことは有名ですしとても美しいのですが,他の水草との相性を考えだすとわりと面倒です.水草水槽は極力低硬度にしたほうがやりやすいし本種を陰にする水草は入れにくいので,本種に合わせると他の水草を育てにくくなるから…というのがまじめにやったことがない最大の理由です.
水槽以外での楽しみ方
水上のほうが元気でとても細かいし,硬度に苦しむ必要もなさそうな様子なので,水上で楽しむほうが個人的に良いと思います.被子植物ながら,コケの代わりのような運用ができます.他にここまで細かい植物はアワゴケの仲間くらいなので,パルダリウムにおすすめです.
混同されがちな種と見分け方
Micranthemum bryoides, Micranthemum arenarioidesはともにキューバの水辺に分布する超小型種ですが,アクアリウムにはもたらされていないはず.まだキューバパールグラスの同定を再検証できていないのでこれ以上はなんとも言えないです.