水草オタクの水草がたり.

水草を探して調べるブログです.素人ながら頑張ります.

スタウロギネとアマゾンハイグロ

南米から知られているStaurogyneのリスト.

S. alba

S. anigozanthus

S. brachiata

S. diantheroides*

S. elegans

S. ericoides

S. euryphylla*

S. eustachya

S. fastigiata

S. flava

S. guianensis*

S. hirsuta

S. itatiaiae

S.lepigathoides*

S. mandioccana

S. minarum

S. miqueliana***

S. parva

S. repens***

S. riedeliana

S. rubescens

S. spraguei***

S. stolonifera***

S. sylvatica

S. trinitensis***

S. vauthierana

S. veronicifolia

S. waemingiana

ひとまず小型種に*を,小型這性種に***をつけました.

確信が持てるものとしては花,葉ともに揃っている”スタウロギネレペンス”はS. repensではなくS. miquelianaです.

S. miquelianaは這い性で葉は0.9~2.3×0.3~1.2㎝,先端は鋭頭だが基部は鈍く葉柄は0~2㎜,水上葉は有毛で苞は8~10㎜,花冠は3.8~5.1㎜です.つまり苞が花冠より長いといったところで,”レペンス”の特徴にすべて合致します.

S. repensは這い性で葉は0.9~5.3×0.3~0.7㎝で先端は鋭頭,基部は鋭~鈍,葉柄は0~3㎜,水上葉は表面は無毛,裏面は葉脈に沿って疎らに毛が生えるといった特徴の他,花茎が直立します.これは”レペンス”の特徴に合致しません.まず”レペンス”は明瞭な花茎をもたず,通常の茎の先端に花が咲きます.さらに,湿度を落とした状態では水上葉は密に毛が生えます.葉は広楕円形で長さは幅の倍~あっても3倍程度で”0.7×5.3”というような細長い形状にはなりません.このような形状をとるものと聞いてまず思い浮かぶのが,アマゾンハイグロです.

S. trinitensisは長い葉柄をもつため,現在流通するアマゾンハイグロ類のどれにも当てはまりません.

 

さて,残るアマゾンハイグロ類の候補はS. repens,S.spraguei,S. stoloniferaの3択まで絞られました.

しかしこの3種に”レッドライン”や”パープル”,”ビオラセア”と思しきものはないので,レッドラインやパープルやビオラセアは這い性ではないとカウントされている可能性が高いです.というわけでまずは*をつけた小型種に飛びます.

マナウスポルトベーリョ,無印,ベレンパンタナルツーテンプルなどといった細葉系アマゾンハイグロについて,まずは追いかけていきましょう.

S. repensはS. spragueiとS. stoloniferaと比べ茎の分岐が密である点で区別できるとされていますが,正直言うとアマゾンハイグロの分岐が密なのか疎なのか判断しがたいです(...)

S. spragueiがこの中では一番小型のようです(葉は1.4~4.3㎝×0.2~0.6㎝,鋭頭で無得,基部は鈍頭).花は直立した通常の茎の先端につき穂は2.3㎝未満です.葉長=葉幅×7程度と相当細長い葉で,普通は2㎝未満のようです.アクアリウムルートでS. spragueiとされる写真が出回っていますが,このことから違うと思われます.

S. stoloniferaは2.1~9×0.2~0.7㎝で有毛です.葉長は幅の10倍以上と相当細長く,趣が異なります.海外ではアマゾンハイグロのようなもの(日本に輸入されるばあいはパンタナルウェーブリーフと呼ばれるようだ?)がS. stoloniferaとして流通していますが,これまた多分間違いです.S. stoloniferaとして流通する種でそんなに葉が細い写真は見たことがない.

 

とりあえず,無印アマゾンハイグロは水上葉の長さ=幅×3~5程度で無毛なので,S. repensかS. spragueiだと思われます.マナウス産はこれに比べると幾分幅に対して長さが長いですが,やはり幅×7までいくほどではないです.しかし,S. spragueiとされるHerbarium of  Utrecht University, U0017699はかなり見慣れたアマゾンハイグロに近そうで,やはり花を咲かせないとうまく除外できない感じです.いっぽうでポルトベーリョだけは水上葉でも幅×10程度まで行くようですので,これはS. stoloniferaではないでしょうか.葉は知る限り,2㎝よりは長いです.(葉長2㎝未満のスタウロギネがあったら結構レイアウトに使いたいんですけどね…アマゾンハイグロって中途半端にでかいのが人気が出ない理由だと思うんです.)

 

結局私の中での一端の決着として,アクアルートの”S. repens"はS. miquelianaで,アクアルートの”S. spraguei"は…ちょっとよくわからないです.葉柄ははっきりしてるしかなり幅が狭いので,少なくともS. spragueiではない.アクアルートの”S. stolonifera"はたぶんS. repensで,それとは別に細長い系の南米産”ハイグロ”はS. stoloniferaであると思います.普通のアマゾンハイグロはS. repensだと思いますが,ベストな状態で花穂の長さを測ってみる必要がありそうです.

レッドライン,パープル,ビオラセアはここではまだ落とせなかったので次に*をつけたグループをあたります.これらは匍匐性というより地下茎+直立茎で成長するタイプです.

S. diantheroidesは木の葉型の葉をもつ種で,レッドラインがこれではないか?という気がしますが,当方のレッドラインがちょっと調子を崩してましてこれ以上攻められません.うーむ.水上栽培プラントを充実させて来夏攻めようかな.