→modestumでした。訂正 2023/3
ロゼット系のホシクサは一番好きな水草の一つです.栽培は厄介ですが.
私の機嫌が悪い場合,たいていこいつらのどれかが調子崩しているのが原因ですw
今回はうちにいる南米ホシクサについて.
以前,意外に南米ホシクサの種数は少ないぞ?という話をしました.
Eriocaulon aquatile→葉脈は4くらいで細長い,小河川に生息.茎はあるが短い.シノニム E. angustifolium,E. cipoense
Eriocaulon modestum→葉は鞘と同程度かそれより長い.再検討が進行しており,数種に分けられつつある.シノニムも非常に数が多い.
Eriocaulon cf. setaceum→所謂ケヤリソウ,セタケウム.再検討が進行中で,いくつもの種に分かれると思われる
Eriocaulon multiscapum →流水に生息し葉脈は40程度,百本程度の頭花をあげる.旧称 Eriocaulon aquatile var. latifolium(違いが明白であることから種に昇格,先占権の関係で名前も変わった)
Eriocaulon spruceanum →葉は鞘より長く膜質,花はクリーム色で雌花の萼片は非対称で翼をもつ.標本を見る限りではかなり広葉で,ミナススターによく似ている.
…というわけでおそらくですが
マットグロッソスター→Eriocaulon aquatile(Aqua fortuneさんから頂いた写真では葉脈4と正にそれのようです.ありがとうございます。)
ミナススター→Eriocaulon spruceanum 情報が少ないので予想です.
残り:ほとんどE. modestum(旧)
ゴイアススター その中でもおそらくE. ibeji(白花で葉はややカールし,上下につぶれた形の株となる)
イタウス,ゴイアスヴェリオ 不明.狭義のE. modestumでは?と思っていたりします.
バイヤ E. kulumi 恐らく....E. modestumに似た流水性の半水生~水生種で,葉が短く強くカールし,ロゼットは上下に強くつぶれた形となるのが特徴
E. modestumは葉が直立すると書いてあるが,水上葉では確かにそんな感じだが水中葉がどうかはいまいち読み取れません.成熟した株ではまっすぐな葉でウニ型に近い株となります.苞が黒いので,花が黒っぽく見えます.
イタウスやヴェリオはこちらの水中葉であるような気もするのですがどうなのでしょう.陸揚げしたら巨大なウニになったとかいう人がいたら面白いと思っています.
ゴイアススター.チャーム館林店から来ました.うちの環境ではいつも拗ねており非常に厄介です.なんとかせねば….
葉は鋭頭でよれよれする傾向が強いです.質感はしっかりしており,葉脈は10程度,葉色はかなり鮮やかです.
最近イタウスかヴェリオに見えるような小型の細葉で色が白緑色,葉がとても薄くまっすぐな個体や,クチに見える個体(葉が暗緑色で新芽がやや平面状に出る,葉基部に茶色い毛が目立つ,枯れた葉が赤茶色などなど)が流通しているのを見かけ,10年ほど前に知っていたゴイアスと違うものにとってかわられつつあるように感じます。葉色などは環境要因が大きいかもしれませんが、どれも同じような種で客観的な方法で分けることが非常に困難な種だけに厳重に注意が必要です。
こちらはミナススター.
ヤフオクのho_si_ku_saさんから来ました.葉先が急にすぼまるため鈍頭に近いのが特徴的です.葉は緩やかにカーブし,鮮やかな黄緑色,葉脈は15から20くらいです.しっかりしていて肉厚です.
最近来たイタウスです.Tank worksさんから来ました.写真を見てあせりましたが,新芽部分はテトラの糞が載っているだけのようです.色は明らかに白っぽいです.
葉は細長くて薄く,まっすぐで鋭く薄い印象を受けます.葉脈は10くらいです.ロゼットの形は非常に綺麗です.
以前手に取ったことがあるホシクサとしてはゴイアスヴェリオと非常に似ており,種レベルで同じではないかと思います.