初めに言っておこう、ハイグロは闇であると。
闇要素はなんといっても「名前が適当」であること。水草として流通するハイグロフィラは決して多くはないのですが、種と流通する名前との対応関係が滅茶苦茶で、さらには流通の途中で中身が別物にいつの間にやら入れ替わってしまった疑惑があるものが多数あります。アラグアイアとか、ラージリーフハイグロとか…。
むかしラージリーフハイグロは南米産として売られることもありまして、H. guianensisという名前がつけられることもありました(90年代から2000年代初頭)しかし今回っているのはH. corymbosaです。どこかで入れ替わった可能性大です。そして、南米のさまざまなハイグロフィラは現状水生種はH. costataにみんなまとめられてしまっています。
では、「ラージリーフハイグロ状だったH. costataはどこに行ってしまったのか?」「そもそもH. costataって細葉系のイメージがありますがそんな広葉な奴がそもそもいたのか?」という疑問が出てきます。
そこでクイーンズランドの侵略的外来生物として上がってるH. costataを見てみると…
あー、たしかにラージリーフハイグロみたいな感じのH. costataだ…
多分ですけど、クイーンズランドには古の旧ラージリーフハイグロが帰化しているのかもしれません。
ではそいつらを入手する機会はあるのか?
と思ってベランダを覗いてみると…
あったわ。
青い鳥ってあるもんなんですね。どうせH. corymbosaだろうとバケツに突っ込んでいた国内便"ジャイアントハイグロフィラ"が見事なH. costataの花を咲かせていました。形もクイーンズランドで帰化しているものと殆ど同じです。おそらくこいつも南米水草なのでしょう。誰がいつとってきたのかはわかりませんが…もしも、旧ラージリーフハイグロの生き残りだとしたらとてもロマンのあることです。
ところで海外では「ジャイアントハイグロフィラ」としてH. corymbosaが流通してます。
あー、もう!