水草オタクの水草がたり.

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ケヤリソウのはなし2 誰でもできる(!?)ケヤリソウの育て方

ケヤリソウ第二弾いきます.

現在ケヤリソウとデカケヤリ,2系統の”ケヤリソウ”を管理していますが,それほど育てるのが難しい水草とは感じていません.それに,同じアラグアイア流域に生息し,サイズだけしか違わないように見えるこの2つのケヤリソウにも,どうやらだいぶ違いがあるようです.

 

ケヤリソウは南米の難関種の代表格のように扱われています.水草栽培のラスボスに近い種といえるでしょう.でもそれほど恐れることはないのです.

水草栽培のコツとして,「低pH,低KH,低GH」「CO2添加」「バクテリア環境の安定」「適切な肥料添加」「コケ対策」があげられますが,ケヤリソウはそのすべてを要求します.逆に言えば,これらを全部最高クラスに高めておけば育つ水草です.

「最高クラス」というと面倒くさそうですが,つまり全部アクセル全開にすれば育つ.

 

選び方

ケヤリソウ,デカケヤリの両方とも,Charmで入手できます.最近は店舗では滅多に売っていませんね….見て選べる場合,頂芽付近に茶色い葉が混じっていない,溶け始めていない,できるだけ大きな株を選ぶとよいでしょう.体力を落とした株からのスタートは厄介です.

ケヤリソウとデカケヤリは別の植物だと思います.

ケヤリソウのほうが栽培が一段難しく,デカケヤリのほうが悪環境によく耐えます.

ケヤリソウはすぐ分岐しますが,デカケヤリはそれほど分岐しません.したがって増殖スピードはケヤリソウのほうが3~5倍速いといえます.

デカケヤリは周囲に植えた草が枯れる怪現象を起こしがちですが,ケヤリソウがそんなことを起こしたことはうちではありません.ケヤリソウのほうが協調性がいいですね.

デカケヤリのほうが葉が長いですが,幅は同じくらいです.つまりケヤリソウはくるくるカールした葉がより際立ち,デカケヤリは繊細なイメージになります.構造的にも,ケヤリソウのほうがしっかりした構造のようです.

東南アジアなどのケヤリソウや”セタケウム”のように水面に達して花を咲かせるようなことはどちらも断じてないといっていいくらいで,もし咲いてしまった人がいたら教えてください.咲かなくて本当に困ってます.咲いても多年草だと思うので,他のケヤリソウ類のように一発開花して枯死ではないと…たぶんおもいます.

 

セッティング

① 外部式フィルター,またはモーター式底面フィルターを設置します.

所謂水草に使えるフィルターならいいです.水作エイトドライブでも可ですが,ろ材交換が割と面倒です.バクテリア環境が重要な水草なので,濾過力は過剰気味にしたほうがいいです.

② 水槽にソイルを引きます.

ケヤリソウは肥料添加すれば別にプラチナソイルとかでも可です.栄養系だとなおよいと思います.粒が細かい必要もないです.

③GEXのサイクルを薄め,ソイルにまぶして加水し,植えつけます.

ケヤリソウは土壌細菌にうるさいようです.普通に立ち上げた水槽にケヤリソウを入れてもうまく育たないことがあります(低pHでも!)し,新規に立ち上げた水槽にケヤリソウを入れると成長が止まってかなり危険なことになります.以前見たブログではケヤリソウのために水槽にマヤカなどを植えて空回ししてバクテリアを定着させ,それから栄養価の高いソイルに入れ替えるといった方法を紹介していましたが,ズボラ人間にはかなりハードルが高い.なのでGEXのサイクルをソイルにまぶしてみたところ,すんなり育つようになりました.

*ケヤリソウは大きい株からスタートの方がいいです.小さい株からのスタートは体力がなく大変です.条件のいい水槽に頭だけ浮かせておくのですが.

④RO水を入れます.

水はRO,軟水を謳うミネラルウォーター,pHマイナスをガッツリ添加した水道水どれでも可です.いわれているよりpHが上がっても枯れはしないのですが,導入時の根付いていないときに調子を崩すと容易に逝きます.

余談ですが私はロタラ(Rotala rotundifolia系)やニューラージパールグラスといった「いわゆるレイアウト向き水草」をまともに育てるのが大の苦手です.なぜなら,こいつらはpHを下げようと頑張ると下がりすぎて成長不良を起こすし,pHにさほどこだわらないとこの近辺のようなpHが高い環境ではすぐにpHが7.5やら8やらになってやっぱり成長不良を起こすのです.

つまり水道水がダメな地域では水道水を無理して調整するより,ROでいっちゃいましょう.となるとむしろ南米系の低pH水草のほうがやりやすいことになります.RO水がめんどくさい?高pH地域では水道水が不味いので,スーパーなどにRO浄水器が置いてあります.つまりわざわざ浄水器を買う必要もなく,ボトルさえ買っておけばほしい時にいくらでもタダで入手できるというわけです.

⑤CO2を添加します.

育てるだけなら5秒1滴とかでも可能ですが,多いと成長が早くなります.でも早すぎると面倒です.45㎝水槽で2~3秒一滴かな.

⑥アクロTriangleで照明します.

GrowでもBlightでも大丈夫なようです.アクロ以外の環境では白化しやすい気もするのですが,条件によっては屋外直射でも行ける水草なのでたぶん他にも要因があるのでしょう.

⑦サイアミーズフライングフォックスを入れます.

アオミドロが厄介なのでサイアミをあらかじめ入れておきます.アオミドロが増えてきた場合シルバーフライングフォックスを追加します.エビを入れると食われて台無しになるので,エビは禁忌です.また,ケヤリソウが小さい場合はサイアミにも注意が必要です.

 

管理

ケヤリソウは肥料食いです.育ってきたらトロピカの緑液やカミハタスティックでボコボコ追肥します.月2くらいでスティック挿してもいいかもです.白くなった場合はCO2を増やします.メネデールを添加するのも手です.あまり致命的なわけでもなくほっとくとなぜか白化が止まることもありますので,そんなに悲観すべき状況でもないです.

トニナには何故かリキッドCO2を入れると栽培が楽になるようなので,ケヤリソウにも入れてもいいと思います.ただケヤリにとりわけ効いている気はしません.

アオミドロは確実に出るといってもいいくらいです.そりゃあ肥料だらけですからね.

あらかた手で取り除いた後にフライングフォックスのコケ取り力が過剰な水槽に数日入れるのが一番無難ですね.

それでもダメな場合は一旦抜いてオキシドールとpHマイナスを入れた水に数秒浸して洗うと割と落ちますが,まあ邪道でしょう.

 

根が重要な水草なので,伸びてきたら根周りをぐるっと茎を一周させソイルに埋め込みます.「分岐した部分を切って差し戻しし,根は捨てる」というのはよく言われていますが,やってみるとソイルがガシャガシャになってけっこう大惨事ですし,根づくまで元気がなくなることもよくあります.

余計な枝は落として増殖に使うのも手ですが,あくまでホシクサです.「間延びしまくったロゼット」だと思って根を大切にしましょう.

 

という感じで第二回を締めようと思います.ではでは.